2014年

7月

15日

サッカー:財政規律制度で変わる欧州サッカークラブの運営 2014年7月15日号

西岡明彦
(フットメディア代表取締役)

 

 欧州サッカーは、5大リーグ(イングランド、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス)を中心に成長を続けており、欧州5大リーグ全体の売り上げ規模は169億ユーロ(約2兆3471億円)まで拡大している(2010/11年シーズン実績)。特に、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)、レアル・マドリード(スペイン)などのビッグクラブは、そのネームバリューを生かし、放映権、スポンサー契約、広告料などで莫大な収入を上げてきた。

 豊富な資金で、競争力のあるチームを作るという発想は自然だ。贅沢なオイルマネーを有する中東やロシアのオーナー企業は、パリ・サンジェルマン(フランス)のようなビッグクラブだけでなく、中堅クラブに過ぎなかったマンチェスター・シティー(イングランド)やマラガ(スペイン)などにも出資し、各国のスター選手を買いあさり、競争力のあるチームを作り上げていった。
 特に、マンチェスター・シティーは、UAE(アラブ首長国連邦)の投資グループがクラブを買収した08年以降、ヤヤ・トゥーレ(コートジボワール代表)をはじめ、ダビド・シルバ(スペイン代表)、セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン代表)といったそうそうたる顔ぶれの各国スター選手たちを買い集めた。08/09年シーズンには1億3800万ポンド(約239億円)、09/10年シーズンには1億4500万ポンド、10/11年シーズンには1億6500万ポンドを投じ、11/12年シーズンには44年ぶりとなる優勝を果たした。………