2014年

7月

22日

エコノミストリポート:重電メガ世界再編 2014年7月22日特大号

 ◇仏アルストムを買収した米GE 当初案からの後退は敗北シナリオ

宗敦司
(エンジニアリング・ビジネス編集長)

 フランスの重電大手アルストムのエネルギー部門の争奪戦は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が買収を提示したことで決戦の火ぶたが切られた。表面化したのは今年4月23日のことである。

 重電世界最大手のGEがアルストムを買収すれば、売上高7兆円の巨大企業が誕生し、2位の独シーメンスを2倍以上も上回る世界最大の重電メーカーが誕生する。これに強い危機感を持ったシーメンスは6月、対抗して買収案を提案した。
 しかし、経営体力でGEに劣るシーメンスは、単独での対抗は困難と判断し、三菱重工業との共同買収を持ちかけた。
 ここで戦局が大きく変わった。当初、GEはアルストムのエネルギー部門の全てを買収する提案を行っていたが、シーメンス─三菱重工連合が合弁方式を提案したためGEの買収シナリオが狂い始めたのだ。………