2014年

7月

22日

特集:地図で学ぶ世界経済 第1部 生産編 自動車 2014年7月22日特大号

 ◇日系が進出する「メキシコのへそ」

中島伸浩
(JETROメキシコ事務所次長)

 メキシコに進出する日系企業の数は2013年時点で679社で、特にここ2年間の増加率は12年17・7%、13年24・4%と著しい(いずれも在メキシコ日本国大使館領事部調べ)。進出企業の中心は完成車メーカーや自動車部品製造で、さらに鉄鋼や運輸・倉庫、技術商社など関連業種まで含めると、9割以上が自動車産業関連となる。

 日系企業進出ラッシュの中心地は、バヒオ地区と呼ばれるメキシコ中央高原諸州に集中している。代表的なのは、日産自動車の第2・第3工場が立地するアグアスカリエンテス州、ホンダの第2工場、マツダの第1工場が立地するグアナフアト州。部品メーカーも周辺に続々と進出した。
 なぜ、メキシコにここまで自動車産業が集積することになったのか。それは、これから明らかにしていくが、メキシコを中心とした世界地図を見れば一目瞭然だ。自動車を世界各地に輸出するのにメキシコほど適した場所は他にないからだ。………