2014年

7月

22日

週刊エコノミスト 2014年7月22日特大号

特別定価:670円(税込)

発売日:2014年7月14日

 ◇特集:地図で学ぶ世界経済 第1部 マネー編 世界のマネーフロー

 ◇米国が世界の資金を引きつける

 

緒方欽一

(編集部)

 

 米国は世界中のマネーが集まる中心地だ。米商務省の国際収支統計で、債券や株式といった証券投資だけでなく企業への投資といった直接投資も含めたマネーの流れをみると、多額の資金が米国に向かっている様子が分かる。

 2013年の1年間と、08~09年時点を比べるとその動きは顕著に違う。リーマン・ショックなど金融危機に見舞われた08~09年は国際金融・資本市場が混乱に陥り、世界的に資金の本国回帰(レパトリエーション)が起こった。海外にある資金を自国内に戻し、嵐の過ぎ去るのを待った。

 

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ピックアップ

経営者:編集長インタビュー

 ◇中村和男 シミックホールディングス会長兼社長

 ◇製薬企業の開発・製造・販売を一貫支援

 

 シミックホールディングス(HD)は1992年、日本で初めて製薬会社向けの医薬品開発支援業務(CRO)を始めた。現在は、製造受託や営業支援などにもビジネスを広げ、日本で唯一、医薬品の支援業務を総合的に提供する体制を整えている。

 

── 日本では、医療費削減の必要性が増しており、製薬会社も変革を求められています。

中村 新薬メーカーとジェネリック(後発医薬品)メーカーでは少し事情は違いますが、製造側はビジネスモデルを変えるべき時期にあります。

 新薬メーカーは、莫大な資金を投入して開発しても、特許期間が過ぎてジェネリック医薬品が出ると急に苦しくなる。また、国際的に通用する薬を出さないと投入資金を回収できないし、新薬がなかなかできない問題にも直面しています。一方のジェネリックメーカーも、これまで成長してはきましたが、今後の成長には海外展開が不可欠です。

 

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ワシントンDC

 ◇米輸銀を巡って割れる意見 一時機能停止に陥る懸念も

 

堂ノ脇伸

(米国住友商事会社ワシントン事務所長)

 

 80年の歴史を持つ米国輸出入銀行(米輸銀)の存続が岐路に立たされている。連邦議会下院共和党の院内総務に就任予定であるケビン・マッカーシー議員が、同行の業務権限の再授権法案に関して、これを支持しない旨の発言を行ったからだ。

 

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