2014年

7月

22日

野菜:健康維持に効果ある機能性野菜 2014年7月22日特大号

 ◇農業復活の起爆剤として期待

石堂徹生(ジャーナリスト)
大堀達也(編集部)

 細胞の老化を早める活性酸素の抑制といった抗酸化作用を持つ成分や、脂肪の代謝を改善する成分など、人間の体内で働く成分を「機能性成分」と呼ぶ。それらを多く含み、健康の維持・増進などに役立つさまざまな「機能性成分」を持った野菜が、消費者の人気を得ている。機能性成分がもともと多く含まれる品種もあるが、近年は付加価値を付けて差別化するために、品種改良などによって機能性成分を多く含む品種が増えている。これら「機能性野菜」と呼ばれる新タイプの野菜が、特にここ数年で注目を集めるようになった。それに伴い、機能性野菜を生産する企業や農家も増えている。

 ◇高齢社会のニーズをつかむ

 

 品種改良によって機能性成分を多く含んだ野菜の量産化に、日本で初めて成功した企業がある。「機能性野菜のパイオニア」と呼ばれる村上農園(広島市)だ。同社が開発したのは、「ブロッコリースプラウト」。スプラウトは、植物の新芽のことで、外見はモヤシやカイワレダイコンの仲間だ。植物は発芽すると、種子にはないビタミンなどの成分を自分で合成し、また既存成分の含有量も増やす。ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンという成分は、老化現象の原因である活性酸素を取り除く「抗酸化力」や有害物質の解毒力を高める作用を持つ。………