2014年

7月

22日

FLASH!:インドネシア大統領選 2014年7月22日特大号

 ◇ジョコ・ウィドド氏が勝利宣言 真の民主制時代の到来か

吉田拓史
(『じゃかるた新聞』記者)

 インドネシアの大統領選は7月9日投開票され、多数の調査機関はジョコ・ウィドド・ジャカルタ特別州知事(53)が得票率52~53%を得たと伝えた。ジョコ氏は同日午後、勝利宣言した。だが、対抗馬のプラボウォ・スビアント元陸軍戦略予備軍司令官(62)も「三つの調査機関が自身の勝利を伝えた」として勝利宣言で返した。大勢は庶民派政治家、ジョコ氏勝利で決したと思えるが、波乱を含んでいる。

 主要な調査機関は得票率5ポイント前後の差でジョコ氏勝利を伝えている。4月の総選挙でも、主要調査は公式結果とわずかな誤差しかなかった。一方、プラボウォ氏が根拠にする調査機関は妥当性に疑問符がつく。プラボウォ氏に優位な世論調査を連発してきたからだ。
 プラボウォ氏は9日の演説で、「(7月22日に予定されている)選管の公式結果発表が正しいものだ」とも述べた。だが、公式結果の正当性も担保されていない。インドネシアは東西5000キロ、1万7000島の島しょ国で、民主主義を始めたばかり。「監視が届かない地域はたくさんあり、一部地方での票集計のプロセスで不透明。場合によっては地域の有力者が票を操作できる場所もある」(政党幹部)。………