2014年

7月

29日

特集:あなたの土地の相続増税 どっちが有利? 相続財産を持つなら 現金vs土地 2014年7月29日号

 ◇評価額の圧縮効果なら土地 遺産分割しやすいのは現金

 

壽藤里絵

(税理士法人山田&パートナーズ税理士)

 

 現金1億円と時価1億円の土地では、相続税の観点ではどちらを所有する方が得なのだろうか。

 相続税を計算するうえでの評価額を考えた場合、現金よりも土地の方が有利である。なぜなら、1億円の現金は相続税評価額もそのまま1億円で変わらないが、土地の相続税評価額は通常、時価よりも低くなるからである。そのため、土地の場合は相続財産がその分、圧縮され、相続税額も現金に比べて下がることになる。相続税対策を考えるうえでは、土地の相続税評価の仕組みをしっかりと理解したい。

 相続税における土地の評価方法を見てみよう。市街地にある土地の相続税評価額は、路線価を使って評価する。路線価とは路線(道路)ごとに付された1平方メートル当たりの価額であり、1月1日時点の価額を毎年7月1日に国税庁が公表する。土地の基本的な相続税評価の仕組みは、この路線に面する土地の面積に路線価を掛けて計算する。例えば、路線価が20万円の道路に面する250平方メートルの土地の相続税評価額は、「20万円×250平方メートル=5000万円」と計算される。………