2014年

8月

05日

特集:強い大学 Part2 企業の評価と大学の経営力 悲惨な非常勤講師 2014年8月5日特大号

 ◇雇い止め問題の深刻化 大学の「ブラック化」の現実

横山渉
(ジャーナリスト)

 大学の教員には教授や准教授のほかに「講師」がいて、「専任」と「非常勤」の2種類がある。専任講師は一般的に継続的な雇用が保証されており、数年後には准教授に昇格するケースが多い。

 それに対して、非常勤講師の多くは1年ごとの契約で、継続雇用の保証もなく、給与水準も低い。若年層の非正規雇用問題は、大学でも深刻化している。大学のブラック化の背景を探った。
 現在、都内中堅私立大のA教授(40代前半)が、非常勤講師時代の生活苦を振り返る。

 ◇妻の稼ぎで研究

 Aさんは都内一流私立大の大学院を修了し、そのまま所属研究室で助手(3年の有期雇用)を務めながら博士号を取得した。助手時代の手当は月額18万円だった。………