2014年

9月

09日

物流:物流施設のサービス競争激化 2014年9月9日号

 ◇ネット通販が伸び需要拡大

 

鈴木公二

(CBREシニアコンサルタント)

 

 首都圏の大型物流施設は昨年、新規需要面積が20万坪を超えて、過去最高を記録した。首都圏では、昨年から新規供給が飛躍的に増えているものの、需要の伸びに追いつかないほど人気だ。全国的に見ても大型物流施設は品薄感があり、空室率は12年以降、5%を下回る水準で推移。複数の企業が入居する物流施設が、稼働開始前に満室になることも珍しくない。

 需要拡大の背景にあるのは、インターネット通販の急増だ。eコマース(電子商取引)の市場規模は、この5年間で2倍に拡大した。ネット通販の急増に伴い、より早く、効率的に荷物を届けるためのサービス競争が激化して、物流施設の重要性が急速に向上。大型で高機能の物流施設が求められるようになっている。

 物流施設は、多様な業種の会社が借りて、製品の保管や配送の拠点として使う。施設の所有者は不動産会社が多く、利用する会社は、賃料や運営手数料を所有する会社に支払う仕組み。梱包や検品などの作業は、利用する会社が行うこともあれば、物流業務を一括して請け負うサード・パーティー・ロジスティクス(3PL)企業が受託することもある。………