2014年

9月

09日

FLASH!:イエレン議長、ジャクソンホール講演 2014年9月9日号

 ◇利上げに前進するFRB 9月FOMCで道筋を示すか

 

井上哲也

(野村総合研究所金融ITイノベーション研究部長)

 

 米連邦準備制度理事会(FRB)が、ゼロ金利政策解除後の利上げに向かって、静かにそして明確に歩みを進めている。

 イエレンFRB議長は8月22日、米ワイオミング州ジャクソンホールで毎年開かれる経済会合で初の講演を行った。バーナンキ前FRB議長が「量的緩和」の実施をこの経済会合で示唆した“前科”も記憶に新しいなかで、今回は、「量的緩和第3弾(QE3)」終了後の政策運営について何らかのヒントが示されるとの期待が世界の市場関係者の間で高まっていた。

 労働市場の専門家であるイエレン議長は、雇用回復がこれまで緩やかであった点について、労働人口の高齢化などの人口動態の変化、大学を出た学生がその知識を必要としない職にしか就けないなどのスキルのミスマッチといった構造要因が少なからず影響していることを認めた。………