2014年

9月

23日

FLASH!:朝日「吉田調書」記事取り消し 2014年9月23日号

 ◇木村社長が辞任示唆 部数減と読者批判受け

 

桐山友一/小林多美子

(編集部)

 

 朝日新聞の木村伊量(ただかず)社長は9月11日、東京本社で記者会見し、東京電力福島第1原子力発電所事故で政府の事故調査・検証委員会が行った吉田昌郎元所長(故人)の「聴取結果書」(吉田調書)の5月20日付の報道について、「誤りがあった」として記事を取り消し、謝罪した。また、社内改革にメドを付けたうえで「速やかに進退について決断する」と述べ、引責辞任を示唆した。朝日新聞の報道を巡っては、吉田調書のほか従軍慰安婦報道の検証記事について謝罪がないとの批判が相次ぎ、購読中止の動きも広がっていることが背景にあるとみられる。

 会見で木村社長は「吉田調書」報道が「吉田氏の待機命令に違反し、所員の9割が福島第2原発へ撤退」としたのは事実誤認だったとし、「読者、東電に深くおわびする」と陳謝した。誤りの原因について木村社長は「秘匿性の高い資料のため、限られた記者だけが目にし、チェックが不十分だった」との認識を示した。………