2014年

10月

07日

週刊エコノミスト 2014年10月7日号

定価:620円(税込)

発売日:2014年9月29日

 ◇特集:甦る建設株

 ◇市場の評価が急回復 長期上昇支える確かな内需

 

中川美帆

(編集部)

 

 建設株が相次ぎ高値を更新している。清水建設は2012年11月のアベノミクス相場開始からの上昇が約3・5倍に達する。8月28日には年初来高値882円をつけ、過去10年の高値水準に迫ってきた。大成建設も、12年11月の底値水準から今年8月19日にはその約3倍となる639円をつけ、デフレ不況に突入する前の1996年の水準まで回復した。他のゼネコンの株価も軒並み上昇している。準大手ゼネコンの安藤ハザマは8月27日に上場来高値を記録した。

 

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ピックアップ

経営者:編集長インタビュー

 ◇西尾弘之 リンテック社長

 ◇粘着と剥離の技術を多岐に展開

 

 粘着素材大手のリンテックは、ガムテープメーカーのFSK(旧・不二紙工)を母体に1990年、四国製紙と創研化工が3社合併して現在に至る。半導体製造時に使われる粘着テープの好調などで2015年3月期は売上高2100億円(前期比3・3%増)、営業利益160億円(同16・2%増)と2期連続の増収増益を見込む。

 

── 事業が多岐にわたります。

西尾 六つの事業部門があります。そのなかで最も大きく、全売り上げの26%を占めるのが食品や文具、車、家電などさまざまなものに貼るラベル用粘着紙を中心とする印刷・情報材です。冷凍食品や車のエンジン部など、どんな過酷な環境でもはがれないための粘着材や粘着フィルムの設計やノウハウの蓄積が当社の強みです。

 

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ワシントンDC

 ◇浮上する国内テロの懸念 自国民も脅威の火種に

 

堂ノ脇伸

(米国住友商事会社ワシントン事務所長)

 

 13年前の9月11日、米国駐在中であった筆者はニューヨーク・マンハッタンで世界貿易センタービル崩落の惨事を目の当たりにした。複数の知人が犠牲となり、我々が日常生活を営むこの世界が決して平和ではないこと、テロの脅威がすぐそこにあることを身をもって体感した瞬間で、今でも当時を思い出す度に鳥肌が立つ。

 

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