2014年

10月

14日

スマホ:販売好調も革新性に陰り iPhoneの保守的な体制 2014年10月14日特大号

石川温

(ジャーナリスト)

 

 米アップル社の新型「iPhone(アイフォーン)」である「iPhone6」と「iPhone6 Plus(プラス)」が9月19日発売され、3日間で販売台数1000万台を突破するなど史上最速の販売ペースとなっている。従来機iPhone5s、iPhone5cと比べても、同じ発売開始から6日間で約1・5倍の販売台数をあげた。ある米国アナリストはアップルの14年10~12月期の売上高が、従来予想比で9%増、1株益で12%増になると予測している。しかし、決して絶好調というわけではない。昨年はiPhone5が部材不足で在庫が足りず、販売が伸び悩んでいた。今年は昨年の反動影響が出ているという側面もある。

 それよりも、今回のiPhone6発表で浮き彫りになったのは、スマートフォン(スマホ)における進化はより限界に近づいているということであった。

 確かに、iPhone6が4・7インチ、iPhone6 Plusは5・5インチと大画面化され、カメラ機能の向上や高速通信規格「LTE」の充実化など、細かい点において進化は見られた。しかし、大画面化以外で劇的な進化をしているかと言えば、正直、目新しさに欠けている点がある。スマホにおける機能的な進化はもはや限界に来ており、踊り場にさしかかっているのは、アップルだけに限った話ではない。ソニーのXperiaシリーズは保守的であり、目立った進化を果たせていない。先日、サムスン電子が「GALAXYNote Edge」という新製品で、ディスプレーの側面が湾曲しているスマホを投入しているが、そういった「飛び道具」程度の進化しか各メーカーは提案できていないのが現状だ。………