2014年

10月

14日

FLASH!:再生可能エネルギー 2014年10月14日特大号

 ◇5電力が接続中断 FITの課題が明らかに

 

松井英章

(日本総合研究所マネジャー)

 

 九州電力、四国電力、東北電力、北海道電力、沖縄電力の5電力会社は、太陽光発電など再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に基づく新規申し込みを中断することを9月30日までに発表した。再エネの送電網への接続許可に対して電力会社側が「待った」をかけたことで、2012年7月に始まったFITの根本的な問題が浮き彫りになった。

 FITの制度では「電気の円滑な供給の確保に支障が生ずるおそれがあるとき」には電力事業者側は接続の拒否をしてもよいと法律で定めており、電力会社の対応はこの規定に従ったものだ。事業者は国による認定を受けてから接続までに土地や設備の仕入れなどに投資している可能性がある。突然の受け入れ中断に事業者の間にはとまどいが広がっている。

 太陽光発電をはじめとした再エネはFIT開始以来急速に拡大してきた。政府がFIT創設以前に設定していた太陽光発電の累積導入目標は20年に2800万キロワット、30年で5300万キロワット。だが送電網に接続済みの発電量は14年6月末時点で1500万キロワットを超え、今後接続を待つ認定済みを加えれば7000万キロワットに迫る。………