2014年

10月

14日

FLASH!:香港で大規模デモ 2014年10月14日特大号

 ◇若者主導の「雨傘革命」 共産党支配への拒否感

 

金子秀敏

(毎日新聞客員編集委員)

 

 香港の行政機関・金融機関が集中する中心地「セントラル(中環)」地区で9月末、市民のデモが始まった。10月1日、建国記念日に当たる「国慶節(こっけいせつ)」には10万人にのぼる市民が民主派団体の呼びかける「セントラル占拠(占中)」に加わり、2階建てトラムやバスの走る大通りの要所要所に座り込んで、公共交通が混乱した。

 1997年の香港返還後、デモは何度も起きているが、都市機能をまひさせるような直接行動は初めて。しかも、行動の先頭に立ったのは、香港が中国に返還された前後に生まれた大学生、高校生だった。習近平政権になって、中国が香港に約束した「1国2制度」を空洞化するという危機感がかつてなく高まっている。

 学生たちは、親中国の立場がはっきりしている梁振(りょうしん)英(えい)行政長官との対話を要求して長官公舎前に座り込んだ。警察が実力で排除して負傷者が出ると、学生側は長官退陣に要求をエスカレートさせた。………