2014年

11月

11日

学者に聞け!視点争点:ECBは大量資産購入回避が得策 2014年11月11日号

 ◇国債購入を止められなくなる

田中隆之
(専修大学経済学部教授)

 2008年の世界金融危機後、日銀、米連邦準備制度理事会(FRB)、英イングランド銀行(BOE)、欧州中央銀行(ECB)の先進国4中央銀行は、いずれも非伝統的金融政策に突入した。内容はそれぞれ異なるが、共通しているのはバランスシート(貸借対照表)を拡大させる行動だ。

 現在、日銀はその拡大を継続中だが、FRBは10月でテーパリング(資産購入額の漸減)を終了し、拡大を止める。BOEは12年7月の時点で拡大を停止したが、残高を減らすことなくキープしている。唯一、ECBのみが13年からバランスシートを縮小させた。しかし、今年6月に拡大路線への再転換を発表している。
 ECBのこれまでの非伝統的金融政策は、他の3中銀のそれと性格が異なり、同列に論じられなかった。だが6月以降、ECBの政策はこれらに大きくに接近しつつある。………