2014年

11月

11日

日本酒:高まる海外の日本酒人気 2014年11月11日号

 ◇現地ビジネスも広がる

松崎晴雄
(日本酒ジャーナリスト)

 国内需要の低迷とは裏腹に、日本酒の海外輸出が好調に推移している。2013年の財務省「貿易統計」によれば輸出金額は105億円に達した。03年の実績が39億円であるから、この10年で約2・7倍に増加したことになる。

 近年の動向を見てみると、09年はリーマン・ショックの影響を受けて、唯一前年を下回った。その後は再び増勢に転じ、11年は東日本大震災の影響で輸入規制をかける国があったにもかかわらず前年を上回り、13年は前年比11%増という伸びを見せ、100億円を突破した。昨年初頭からの円安基調も追い風になった。
 海外で販売される日本酒の小売価格は、関税や流通マージンなどが加わるため、国内に比べ高価で、大体2、3倍になる。さらに高級な日本料理店などで注文すると4、5倍にもなるため、相当贅沢な部類のアルコール飲料である。輸出先の上位には米国を筆頭に、経済発展が進む東アジア諸国が並ぶ。………