2014年

11月

11日

FLASH!:FRBが量的緩和終了 2014年11月11日号

 ◇雇用の質の改善を目指し利上げは16年1~3月期か

桂畑誠治
(第一生命経済研究所主任エコノミスト)

 米連邦準備制度理事会(FRB)は10月28、29日に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和第3弾(QE3)を10月末で終了すると決定した。これまで米国経済を下支えしてきたQE3だが、米国債などを現行月150億ドル購入しているのが11月からゼロになる。

 注目された利上げの時期については、FOMC声明ではゼロ金利政策を「相当の期間」続けるとの文言が継続された。これらの決定は、事前の予想通りだったものの、労働市場のスラック(需給の緩み)縮小など雇用判断が上方修正されたこともあり、30日の為替市場はドル独歩高となった。
 主要国の経済情勢が悪化するなか、米国が世界経済を支える役割が大きくなっている。利上げを急ぎ過ぎて米景気が減速すれば、更なる量的緩和に追い込まれ、出口が再び見えなくなる恐れもある。そのためFRBは早期利上げには慎重な姿勢であり、量的緩和が終了しても、ただちに利上げをするわけではない。………