2014年

11月

18日

エコノミストリポート:バーチャル歌手、初音ミクが米国進出 2014年11月18日特大号

 ◇アイドル産業に発展する可能性

土方細秩子
(ロサンゼルス在住ジャーナリスト)

 ■クールジャパン、米国へ

 10月8日、米国でいつものように「レイト・ショー・ウィズ・デビッド・レターマン」にチャンネルを合わせた人々の度肝を抜くゲストが登場した。日本発のネットアイドル、初音ミクがステージ上のスクリーンに現れて歌を披露、司会のレターマン氏が映像に向かい「サンキュー、ハツネ・ミク」と応じた。

 レイト・ショーは1993年から続く、米国でも最も人気のある深夜トーク番組のひとつ。大物ゲストが登場することでも有名で、ハリウッドスター、歌手はもちろん、歴代大統領経験者の多くも出演してきた。この番組に突然アニメキャラが現れて合成音の歌を聴かせたのだから、年配の視聴者からは「あれは何だ」との非難も寄せられた。しかし若い層からは「画期的な出来事」との称賛もあり、賛否両論ながら初音ミクというバーチャルキャラクターを多くの米国人に知らしめる結果となった。

 ◇老舗TV番組に出演

 初音ミクは、2007年に作り出された音声ソフトだ。シンセサイザーによる合成音にアニメキャラをつけ「アイドル」としての個性を持たせたことに特徴がある。インターネットを中心に「初音ミクが歌う○○」などの音楽動画が人気となった。………