2014年

11月

18日

緊急特集:黒田ショック! 奇襲緩和の限界 2014年11月18日特大号

 ◇日銀が追加緩和 株高、円安は急進したがもう期待できないサプライズ

斎藤満
(グローバル・エコノミスト)

 日銀が10月31日に打ち出した追加緩和は、市場の意表を突くものだった。長期国債の保有残高の年間増加額を約30兆円増やして約80兆円とし、ETF(上場投資信託)の買い入れを1兆円から3兆円に、J─REIT(上場不動産投資信託)の買い入れを300億円から900億円に増額する。

 政策委員9人のうち、賛成が5人、反対が4人だった。この決定は市場にとってはサプライズとなり、マーケットは大きく反応した。日経平均株価は、10月30日から11月6日まで、1134円(7・2%)増の1万6792円まで上昇した。国内のみならず、欧米の株価も押し上げた。ドル・円相場は、11月5日に114円台を突破、6日には一時1ドル=115円台を付け、ドル高・円安が大きく進んでいる。
 しかし、これまで成果を上げていない量的緩和が、今後また必要となっても、次は今回のようなサプライズ効果を期待できないリスクも出てきた。………