2014年

12月

09日

特集:水素車・リニア・MRJ リニア インタビュー 白國紀行 JR東海専務、リニア開発本部長 2014年12月9日号

 ◇リニア車両は「ほぼ完成形」 今後は炭素繊維使用増も


聞き手=谷口健/花谷美枝

(編集部)


 リニア中央新幹線の開発トップを務める白國氏は、24年間リニアに携わってきた。今後の課題を聞いた。


── 現在の開発段階は?

■山梨実験線がスタートして17年がたつ。現在は、どう効率的に保守体制を作り、営業線に備えるかという段階にある。これから建設が始まるので、建設コストの低減につながる成果を生み出せないか、運行経費をどう下げるか、などの研究開発を実験線で進めていく。当然、リニアの営業線に携わる人材育成も進める。

── ドイツの技術をもとに中国で走る常電導磁気浮上式ではなく、超電導を採用したのはなぜか。

■常電導では、浮上の高さが1センチ程度だが、超電導は10センチ浮く。日本では地震も多く、地上の構造物となるべく距離をとった方がいい。

 リニアは、超電導技術を別にすると、輸送体系としては新幹線をベースにしている。ただ、最高時速は505キロで空気抵抗は増える。また、浮いて走るから軽く作らないといけない。軽く作ることと空気抵抗を減らす面では、航空機の技術を勉強して取り入れている部分はある。………