2014年

12月

16日

特集:実家の後始末 Part2 未来の可能性 三大都市圏+福岡 2014年12月16日特大号

 ◇マンション将来価値でみる資産価格の落ちない街


東京カンテイ/中川美帆(編集部)


 実家や自分の持ち家が将来、売却もしくは賃貸可能かどうかは、大いに気になるところだろう。家の資産価値は低下傾向にあるが、場所によっては価値が落ちない。不動産調査会社「東京カンテイ」の分析に基づき、資産価値の高いエリア、低いエリアはどこなのかを調べた。

 分析に用いたのは、マンションの将来価値に着目して算出したマンションPBR(資産倍率)。これは、一定期間(ここでは2004~13年の10年間)に特定エリアで分譲されたマンションの価格を1として、それが中古になって流通する価格が、新築の何倍に相当するかを示す。PBRが1を上回れば、新築分譲時より価格が上昇した、つまり新築分譲時の価格が相対的に割安だったことになる。14年のマンションPBRは「中古マンションの10年間(04~13年)の平均価格÷新築マンションの10年間(同)の平均価格」で求める。


■ 首都圏 ■ 


 首都圏の14年のマンションPBRは平均0・90。中古流通時でも、新築の10年間の平均価格の90%に当たる価格を維持していることになる。背景には、①00年代前半~06年の資産デフレ期に新築マンション価格が大底圏で推移した、②中古マンション価格が07年ごろのミニバブル期に高騰して、直近でも高水準を維持している──という点がある。ただし、PBRは11年の0・94をピークに低下傾向にある。資材費や労務費の高騰で新築マンションの平均価格が上昇しているためだ。………