2014年

12月

16日

電機:ソニーに未来はあるか 2014年12月16日特大号

 ◇縮小均衡な中期方針の迫力不足 B2B後追いが示す独り負け


大河原克行

(ジャーナリスト)


 ソニーは満身創痍(そうい)だ。すでに10年連続の赤字となっているテレビ事業のほかに、コア事業のひとつと位置づけるモバイル事業で今期2000億円規模の赤字を計上する見通しとなり、同部門で1000人規模の人員を削減する。そして、上場以来初の無配となる。また、電機大手8社の2015年3月期通期業績予想のうち、唯一、営業損益、最終損益ともに赤字見通しなのがソニーだ。まさに独り負けの状況にある。

 背水の陣で挑むソニーは14年11月18日、25日の2日間にわたって、東京・品川の同社本社で事業説明会「SONY IR Day 2014」を開催。ソニーが次にどんな手を打つのかと、証券アナリストや報道関係者の高い注目を集めた。ほぼすべての事業を対象にして説明を行う事業説明会は、ソニーにとって今回が初めてだ。


 ◇IRにアナリストは不満


 平井一夫社長は冒頭、「より透明性をもった情報開示と説明責任を果たすことを目的として、事業責任者が中期的方針や目標を説明する」と力の入った説明をみせたが、その内容は出席した証券アナリストたちを満足させるものでなかったといえそうだ。………