2014年

12月

23日

特集:2015日本経済総予測 Interview ノーベル物理学賞 中村修二 2014年12月23日特大号

 ◇日本のモノづくりは世界一 「英語」の壁を乗り越えよう


聞き手=土方細秩子

(ロサンゼルス在住ジャーナリスト)


 青色発光ダイオード(LED)の開発で、2014年のノーベル物理学賞を受賞した米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授。これからの日本に必要なことを聞いた。

── 青色発光ダイオード(LED)開発の功績で、今年10月にノーベル物理学賞を受賞しました。現在の心境は?

■特に変わらず、いつも通りですよ。授賞式の準備などで身辺はいろいろ忙しくなりましたが、それ以外は特別、何も変わりませんね。

── 米国へ移るきっかけは何だったのですか。

■以前にいた会社(日亜化学工業)で青色レーザーダイオードを開発しましたが、それが青色LEDとして製品化されたことで基本的にやることがなくなったんです。そうすると会社は偉くしてくれる。部長職になったんですが、部長の仕事は文系の仕事なんですね。書面を見てハンコを押して、上の役職に渡す。そういうことが毎日続くと、何となく自分が自分でなくなるというか……。

 私はやはり科学者なので、科学者としての仕事がしたい。しかし、日本の会社ではそれができなくなってしまいました。だから、どこか新しい場所で苦労して一からやり直したいな、と。英語も特別うまくはなかったのですが、米国ならば努力することでまた自分が進歩できるのでは、と考えたんです。………