2015年

1月

06日

特集:世界経済2015 第2部・新興国と資本主義の未来 中国 2014年12月30日・2015年1月6日合併号

 ◇減速中国を襲う4大リスク 投資低迷・バブル懸念・国有企業…


金森俊樹

(元大和総研常務理事)


 2014の中国経済は減速傾向が顕著だったが、最大の懸念である雇用創出は年間目標の1000万人を達成し、習近平政権は改革推進への自信を強めているように見える。しかし、15年を見通すと、投資の低迷、金利高止まり、不安定な株式市場、進まない国有企業改革──という大きな死角が見える。

 ◇投資減速下で金利高止まり


 14年の成長率鈍化の大きな要因の一つに不動産投資の減速がある。ここ数年の20~30%の伸びは12%程度へと大きく減速した。中国のGDPの約5割を占める固定資産投資は、産業能力増強が5割、基礎インフラが3割、不動産が2割を占める。主要都市の新築住宅在庫は、11月末時点で16カ月分。調整には単純計算で少なくとも15年いっぱいはかかる。

 こうした投資の減速を抑えるべく中国では地方の都市化を進め、そこに周辺農民を移転させる政策を進めている。しかし、住宅や土地使用権を失う農民の懸念が強く、社会保障と一体の戸籍改革が進まない中で、農民の都市移住への意欲は弱く、都市部での住宅需要や消費を押し上げる力も弱い。そもそも、急速な高齢化の進展で、住宅市場は需要超過から供給過剰局面へと構造転換している。つまり不動産投資の低迷は長引くことが予想される。………