2015年

1月

13日

特集:1ドル130円時代 Part1 マーケットの目 日本経済は内需中心型に変化 2015年1月13日号

 ◇円安メリットの波及は長期化


有田賢太郎

(みずほ銀行産業調査部調査役)


 ドル・円相場は2011年10月に過去最高値となった75円台から、3年弱で40円程度の円安が進んだ。この間、輸出に関しては足元こそ回復の兆しがみられるものの、数量ベースでは伸び悩みの状況が続いている。結果として我が国の貿易収支は11年以降赤字が恒常化している。

 変化の兆しは00年代初頭の外貨建ての貿易収支に既に表れていた。外貨建ての貿易収支は01年に赤字となり、一旦は黒字転換したものの、04年に再度赤字に転じ、その後は赤字幅が拡大している。

 では12年以降の円安トレンドにもかかわらず、輸出が伸び悩み、貿易赤字が続いてきた背景はどこにあるのか。世界経済全体の成長鈍化等の外部要因のみで説明することは難しい。日本自体に構造的な変化があったのではないかと考えられる。以下の三つの変化が貿易赤字や円安メリット波及の長期化をもたらしたと想定される。………