2015年

1月

20日

原油安:Q&A OPECが画策「シェールつぶし」は成功するか 2015年1月20日特大号

回答者 須藤繁
(帝京平成大学教授)

 昨年11月のOPEC総会は、原油価格急落の“逆オイルショック”にはずみをつけた歴史的な総会だった。影響は年が明けても消えていない。今後の原油市場はどうなるのか、専門家に聞いた。

Q1 2014年11月のOPEC総会は、原油減産を見送った。その結果、原油価格は下落を続け12月には1バレル=53ドルの安値を付けた。価格下落を容認したのは「米国のシェールつぶし」が狙いと言われている。その狙いは当たったのか。

A 米国のシェールオイルの生産が日量350万バレルまで急増し、その結果、1970年代から減少していた米国の石油生産量は07年に日量507万バレルで底を打ち、14年10月にはほぼ同900万バレルまで回復した。特にこの3年間は年間同100万バレルずつ生産は増えており、OPEC諸国にとっては石油需給のかく乱要因を米国がもたらしているとの思いが強かった。
 OPECが減産を見送ったのは、高コストのシェールオイル開発の抑制を目指すものだったことは間違いない。問題はその効果が表れるには早くて数カ月かかることだ。既に操業している油田はそのまま継続し、今後生産コストが1バレル=80~90ドルを超える油田は開発を見送ることになるだろう。そうしたプロジェクトの遅延がシェールオイル全体の生産量に与える影響は短期的には大きくない。………