2015年

2月

17日

特集:ピケティにもの申す! インタビュー トマ・ピケティ 2015年2月17日特大号

 ◇格差、アベノミクス、インフレとデフレ…デフレ脱却なしに財政問題解決は難しい

 ◇─賃金上昇のみがインフレを創出─


 刺激的な著書『21世紀の資本』の著者ピケティ氏に、日本と世界の経済政策や国債累積問題などについて聞いた。


聞き手=平野純一(編集部)/平地修(毎日新聞経済部)


── 日本をはじめ先進国の格差の現状をどのようにみていますか。

■すべての先進国で、富の格差が大きくなっている。日本も米国ほど大きくはないが、最も高い所得層に向かう所得は急速に増え、格差が拡大している。高い成長が続けば貧しい層の所得も上がりやすいので、格差があっても受け入れやすいが、日本は1990年代以降、非常に低い成長が続いてきた。低所得者がより不利な状況に陥ることになり、影響は深刻だ。米国のように格差が大きくなるのを待つべきではない。


 ◇「トリクルダウン」機能しない


── 日本では、安倍政権の経済政策「アベノミクス」が、富裕層や大企業優遇で格差を拡大しているとの批判があります。………