2015年

2月

17日

特集:ピケティにもの申す! 2015年2月17日特大号

 ◇『21世紀の資本』は格差の仕組みを明らかにした

平野純一
(編集部)

 フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が、資本主義の下では必然的に格差が拡大してしまうことを示した著書『21世紀の資本』がいま、大きな話題を呼んでいる。

 2013年9月にフランスで出版された本書は、14年4月に英語版が出されてから一気にベストセラーとなり、世界でこれまでに150万部を売り上げた。日本語版は14年12月に刊行されて13万部を発行。約700ページ、5500円(税別)もする本としては異例の大ヒットだ。
 1月29日から4日間ピケティ氏が来日し、各種メディアに連日取り上げられたこともあって、「ピケティブーム」は、経済論壇だけでなく一般にも広がりを見せている。

 ◇「r>g」の法則

 本書の結論は、シンプルな不等式「r>g」で表されている。「r」は「資本収益率」、「g」は「経済成長率」を指す。………