2015年

2月

24日

情報:独占にいら立つ欧州 グーグルへの反撃 2015年2月24日号

福井健策

(弁護士・ニューヨーク州弁護士)


 欧州連合(EU)が強化を続ける一連の「グーグル規制」を巡って、ヨーロッパがきな臭くなってきた。ハイライトは昨年11月、欧州議会が直前の米国有力議員らの制止を振り切り、賛成384、反対174で可決した議案だ。欧州が達成を急ぐ統合デジタル市場で、検索エンジンが支配的な力を乱用しないように大胆な対策を取ることを欧州委員会(EC)に迫る内容である。名指しは避けているが、「支配的な検索エンジン」といえばグーグルしかいない。この世界のネット市場で圧倒的支配力を誇る巨人は、特に検索サービスでは欧州で実に90%以上のシェアを握る。完全独占に近い。

 ◇グーグル分割法案


 その巨人に欧州議会がかみついた。決議ではまず、ネット検索の「評価・表示・ランキングにおける公平・透明性」を求めている。その上で、「検索サービスと他のネット事業を分離させる検討」をECに求めたのである。直接の拘束力はないが、つまりはグーグルの検索サービスと、YouTube、グーグルプレイ、Gmailといった他の事業を無関係な別会社に担わせようという「グーグル分割法案」と言える。………