2015年

2月

24日

特集:宇宙・深海・地底 米国ベンチャー 2015年2月24日号

 ◇グーグル、スペースXがけん引する宇宙ビジネス・ビッグバン


石田真康

(A・T・カーニー・プリンシパル)


 米国の宇宙産業は国や重厚長大企業などの従来のプレーヤーに加えて、ベンチャー企業や異業種の企業が参入し、ヒト・モノ・カネが集まるフロンティアへと変わりつつある。新旧プレーヤーの協業・共存・競争によって、「宇宙ビジネス・ビッグバン」ともいえる活況を呈している。

 米グーグルはロケット製造・打ち上げの米スペースXに、米資産運用大手フィデリティとともに10億ドル(約1200億円)出資することを1月20日に発表した。グーグルは2014年に超小型衛星ベンチャーの米スカイボックス・イメージングも5億ドルで買収している。また米Xプライズ財団とともに民間による月面無人探査レースを開催するなど、宇宙ビジネスへの投資を加速している。

 グーグルだけではない。英ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長、米アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)、米マイクロソフト共同創業者のポール・アレン氏などビジネス界やテクノロジー界の大物が宇宙ビジネスのベンチャー企業を創業もしくは投資している。中でも電気自動車ベンチャーの米テスラ・モーターズのイーロン・マスクCEOはスペースXの創業者でもあり、衛星インターネット構想や人類の火星移住計画を掲げるなど、宇宙分野の新潮流を体現するリーダーの一人となっている。………