2015年

3月

10日

エコノミストリポート:テスラ 米国産業界の革命児 2015年3月10日号

◇電気自動車テスラからロケット、高速鉄道に向かうイーロン・マスク

土方細秩子
(ロサンゼルス在住ジャーナリスト)

 米国の電気自動車(EV)大手、テスラ・モーターズを創業し、最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏の勢いが止まらない。43歳のマスク氏は、オンライン決済サービス「ペイパル」の共同創業者として名を上げ、今は特に自動車業界で存在感を示している。

「テスラは2020年に年間50万台販売で黒字化し、25年には数百万台のEVを生産できる」
 今年1月の北米国際自動車ショー。これまで、この展示会の基調講演といえば、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、クライスラーという「ビッグ3」が順に行っていたが、今年はテスラのマスクCEOがこの舞台に立った。テスラは今や「米国第4の自動車メーカー」と呼ばれるほどだ。基調演説のなかでは、各自動車メーカーはEVへの投資にもっと注力すべきだとも強調した。
 テスラは03年に「EVの可能性を追求する」としてシリコンバレーの技術者、投資家らが共同で設立した。ガソリン車を一切生産せずEVのみを主力に据えるという画期的な企業だ。………