2015年

3月

10日

特集:相場は歴史に学べ マクロバブルの見抜き方 2015年3月10日号

 ◇「総融資残高の対GDP比」1.7倍超で崩壊の経験則

加谷珪一

(経済評論家)

 2008年秋のリーマン・ショック直前の米国の不動産バブル、00年前後の米ITバブル、日本の1980年代バブルなど、市場は常にバブルの発生と崩壊を繰り返してきた。古くは1600年代に発生したオランダのチューリップバブルに始まり、1800年代の英国や日本で発生した鉄道株バブル、第一次世界大戦の特需によって「成り金」が生まれた日本の大正期のバブル、世界恐慌(1929年)直前の米国のバブルなど、時代や国を問わない。

 バブルの崩壊は経済全体に深刻なショックをもたらし、そのたびにバブルに対する批判が出てくる。しかし、時が経過すると人々は過去の出来事をすっかり忘れてしまう。バブルが人間の性(さが)であるならば、これを根本的に回避することは不可能なのかもしれない。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン元議長が「バブルは破裂した後、それと認識できるものだ」と指摘したように、バブルかどうかは事後的にしか分からないようである。………