2015年

3月

17日

特集:キーワードで知る経済リスク 中国減速 2015年3月17日号

◇高成長から「新常態」移行を模索 ガラス細工の政策運営の難しさ

金森俊樹
(元大和総研常務理事)

 ◇何が起きるか(8)

 2014年の中国経済の国内総生産(GDP)は7・4%成長と大きく減速し、今年は7%前後とさらに低下すると見られる。中国経済の減速は原油安要因の一つでもあり、世界経済の行方を見る上で、その動向から目が離せない。

 習近平政権は昨年来、中国経済が資本、労働の両面から転換点にあり、「新常態」に移行すべき時期に来ていることを盛んに強調している。
「新常態」とは、投資と外需(輸出)にけん引された10%を超えるような粗放的高成長から、消費を中心とした内需主導の中速度成長へ移行し、製造業中心からサービス産業や、環境関連、先端産業の比率を高め、産業構造の高度化を図ることだ。
 この方針転換は、おそらく間違いではない。高齢化は予想以上に早く進んでおり、すでに一昨年、労働人口は減少に転じた。また改革開放以降、投資効率は一貫して低下し、深刻な環境汚染も発生させている。………