2015年

3月

31日

エコノミストリポート:原油急落危機 2015年3月31日号

 ◇現地報告 ベネズエラ危機の真実 デフォルト回避が国民生活を圧迫


松浦健太郎

(ジェトロ・カラカス事務所長)


 原油価格急落を背景に南米の産油国・ベネズエラのデフォルト懸念が拡大している。

 ベネズエラ原油の平均価格は、1バレル当たり99・1ドルを付けた2014年6月以降に下落し始め、1月26~30日には同38・8ドルまで下落した。その後は持ち直し、3月9~13日時点で同47・9ドルまで回復した。それでも、14年6月と比較して半値以下に下がっている。ベネズエラは輸出総額の95%以上が石油輸出である。このため、原油価格の下落は同国への外貨流入を著しく減少させる。

 原油価格の下落に伴って、外貨建て国債のデフォルト(債務不履行)懸念も拡大している。格付け機関大手3社のムーディーズ、スタンダード&プアーズ、フィッチは、14年12月~15年2月に相次いで外貨建てベネズエラ国債の格下げを実施し、「現実にデフォルトが起こりうる状態」にまで下げている。………