2015年

3月

31日

特集:水素と電池 クルマ業界に衝撃!! 2015年3月31日号

 ◇アップルが狙う電気自動車参入 米西海岸の政策が強力な追い風


土方 細秩子

(ロサンゼルス在住ジャーナリスト)


 アップルが電気自動車(EV)開発に乗り出す──。

 今年2月、米国で突然この観測が駆け巡った。事の発端は、車体全体にセンサーを設置したミニバンがニューヨークやサンフランシスコ周辺で目撃されたことで、車両登録からそのミニバンはアップルがリース中だと判明した。当初はグーグルに対抗して自動運転システムを開発していると見られていたが、その後、関連人材の引き抜きなどからアップルが自社でEV開発を目指している可能性が高くなった。

 アップルは数年前から、自動車市場に興味を抱いていると言われてきた。2013年9月に自社製の地図ソフトを提供し始め、14年3月には車載用の情報・娯楽システム「カープレイ」を自動車メーカー向けに提供し始めている。3月9日に発表した新型の腕時計型端末「アップルウオッチ」に関しても、将来的に車のキー代わりとなる可能性もあると、ティム・クック最高経営責任者(CEO)自身が示唆している。

 さらに、アップルは、自動車業界で頭角を現す米EVメーカーのテスラ・モーターズと14年9月に買収目的で接触していたことも2月に明らかになっている。ただし、3月10日の株主総会で、「我々は彼ら(テスラ)との関係は全くもってない」とクックCEOは答えている。


 ◇増える関連人材と特許


 アップルは14年から熱心に自動車メーカーや電池メーカーからの人材引き抜きを進めている。現在、「タイタン(巨人)」と呼ばれるEV開発チームは200人規模で、今後は1000人規模に増員予定だという。テスラからは、機械エンジニアやパワートレイン試験エンジニアを、電池メーカー大手の米A123システムズからは、元最高技術責任者(CTO)のムジーブ・イジャズ氏も引き抜いている。………






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週刊エコノミストebooks

水素と電池 世界はこれでリードだ!

配信日2015年4月24日

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