2015年

4月

07日

特集:高値からの投資術 テクニカル編 損失を最小限に抑えるロスカット 2015年4月7日特大号

 ◇上昇相場の調整局面にも有効


河合達憲

(カブドットコム証券チーフストラテジスト)


 株取引における「ロスカット(損切り)」は、株価が下降トレンドの場合はもちろんのこと、上昇トレンドの場合であっても重要だ。なぜなら、長期の上昇トレンドであっても調整は常に起こっている。もし、高値近辺で株を買い、その後に株価が大幅に下落した場合、再び高値を奪回するまでの間、資金は塩漬けとなる。

 アベノミクス相場という2年4カ月にわたって続いている今の上昇相場が、まさにそうだ。2012年11月~13年5月のアベノミクスの初動期は、日経平均株価が8600円から1万5900円まで上昇した。このとき、日経平均を1万5900円で買って、買い値の約5%に当たる800円下落したあたりでロスカットしたとする。現実損として5%の損失が出るが、キャッシュポジション(現金の状態)を得ることができる。これは精神的に非常に楽になる。

 株価は1万5100円から反発するかもしれないが、さらに下落した場合はそれだけ安く買えると考える。実際、日経平均はその後、1万4000円割れまで下落したが、ここで買えばロスカットした1万5100円から1100円も安く買えることになる。ロスカットが重要なのは、こうして間違った買値を修正できる点にある。………