2015年

4月

07日

特集:高値からの投資術 相場動向編 日本株に向かう外国人投資家 2015年4月7日特大号

 ◇先物買いあさる年金ファンド 米利上げリスクで行き場なし


松川行雄

(増田経済研究所・日刊チャート新聞編集長)


 アベノミクス以降、日本株を買っている外国人投資家は、大きく米系と欧州系の二者に分けられる。今年2月ごろから、米系に先んじて欧州系の機関投資家、特に年金ファンドが日本株を買い始めたと見られる。彼らは、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和期待で、昨年11月ごろから欧州株を買い始めたが、今年1月23日、ユーロ建て日経平均が2001年6月以来、14年ぶりに高値を突破すると、にわかに日本株を物色し始めた。3月には年初来で20%上昇し、史上高値更新をしていたドイツDAX30指数の17%上昇というパフォーマンスすら抜き去った。

 ◇手っ取り早く稼げる日本株


 3月に入り米系ファンドの日本株買いも顕著になってきた。米系が出遅れたのはドル建て日経平均が、節目とされる2013年末につけた150ドル(約1万8000円)の高値を一向に抜けなかったためだ。株価収益率(PER)も15倍で頭打ちとなっていた。日本の株高は円安効果が上乗せされただけで、企業の成長性が反映されたものではないと、米系は様子見していた。

 ところが、ドル・円が1ドル=120円前後で膠着(こうちゃく)し、円安が進まない中、2月25日にドル建て日経平均が157ドルと、一気に150ドルの壁を突破。PERも17倍を超えたのを見て、にわかに浮き足立ってきた。………