2015年

4月

28日

特集:どうなる上期相場 株価2万円 再び原油100ドル超えはある? 2015年4月28日号

◇ドル上昇の一服をきっかけに反転も


江守哲

(エモリキャピタルマネジメント代表取締役)


 今後の原油価格の方向性は、米国の金融政策動向に影響を受けるだろう。2014年7月以降のブレント原油とWTI原油のピークから底値までの下落率は61%に達するなど、「歴史的暴落」となった。

大幅下落の最大の理由として、「世界的な石油需給の緩和」を挙げる向きが多い。しかし、下落相場入りの前後から、市場の関心は米国の利上げ開始に向かい、これをきっかけにドルの上昇が始まっていたことを忘れてはならない。

 サウジアラビアが市場シェアの確保を優先し、石油輸出国機構(OPEC)に減産見送りの圧力をかけ、さらに価格下落を放置する姿勢を貫いたことが下落に拍車をかけた。しかし、これは既に大幅に下落した後であり、下落局面の最終段階の材料でしかない。一方、米国によるシェールオイルの増産は、世界の年間の石油需要の伸びに匹敵する水準であり、このインパクトも確かに無視できない。………