2015年

5月

12日

特集:世界株高の落とし穴 中国 2015年5月5・12日合併号

 ◇風前の灯ともしびリコノミクス 習・李ツートップの危機


金子 秀敏

(毎日新聞客員編集委員)


 改革派の李克強首相に今期限りで引退の圧力がかかっている。持病の糖尿病が悪化したとされ、仕事量の多い首相から全国人民代表大会(全人代)常務委員長へ異動するという臆測もある。李首相は河野洋平氏と会談するなど、健在を示している。3月の全人代では、内臓に疾患があることを示す顔のあばたを美容整形で消して引退説に対抗したとも言われた。

 中国共産党は、習近平国家主席個人への権力集中が進む一方、政治局常務委員会でただ一人の改革派、李首相の影響力低下が目立っている。最近、米国の中国研究者の間では、習近平政権が鄧小平以来の集団指導体制から毛沢東時代の保守独裁にUターンしはじめた点に着目し「中国共産党統治は末期に入った」(ジョージワシントン大学のデビッド・シャンボー教授)など統治危機論が高まっている。習主席の独裁強化は、改革を実行する統治力が衰退したことの裏返しだからだ。




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世界株高の落とし穴」   

配信日: 2015年5月29日 

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