2015年

5月

19日

新技術:無線充電の標準化は2強争い 2015年5月19日号

 ◇スタバとサムスンが起爆剤に


清尾 俊輔

(情報通信総合研究所主任研究員)


 無線充電がスマートフォン(スマホ)などの小型機器だけでなく、電気自動車にも拡大し始めている。市場規模は、無線充電の送信機・受信機の全世界での売り上げで2013年に2億1600万㌦(約260億円)。14年は7億8500万㌦と約3・6倍となり、18年には85億㌦に達すると予測されている(米調査会社IHSテクノロジー、14年3月付リポート)。

 このような市場の伸びは、無線充電機能を内蔵したスマホやタブレット端末の増加が後押ししている。4月に発売された韓国・サムスンの最新機「ギャラクシーS6」にも無線充電機能が標準搭載されており、同機が売れることで無線充電市場の広がりにも貢献していくとみられる。また、無線充電を搭載していないiPhone向けの送信機・受信機も市場拡大を支えている。


 ◇強いQi陣営


 無線充電は、電波や直流磁界を利用して充電を行うため、電気接点は不要となる。無線充電できるスマホやタブレット、モバイルバッテリー(携帯型充電池)は、充電パッドに置くだけで充電できる。実際に使ってみると思った以上に便利だ。………