2015年

5月

19日

特集 アジアインフラ争奪 アジアインフラ投資銀行 2015年5月19日号

◇初代総裁候補・金立群に高い評価


田代 秀敏

(シグマ・キャピタルチーフエコノミスト)


 アジアインフラ投資銀行(AIIB)のルール作りに参加できる創立メンバー57カ国を、中国財政部が4月15日に発表した。アジア開発銀行(ADB)の1966年設立時の31カ国を約8割上回る規模だ。

 創立メンバー57カ国の人口の合計は、2014年末で49億2300万人に達し、世界の約68%を占める。国内総生産(GDP)の合計は、市場為替レート換算で約44・7兆㌦(約4723兆円)に上り、国際通貨基金(IMF)加盟国全体の約58%を占める。購買力平価換算では約68・4兆㌦(約7027兆円)で、同約63%を占める。

 AIIBの創立メンバーには、先進主要7カ国(G7)から英、仏、独、伊の4カ国、国際連合安全保障理事会の常任理事国5カ国から中、英、仏、露の4カ国、BRICSの全5カ国、東南アジア諸国連合(ASEAN)の全10カ国、先進国に新興国を加えた主要20カ国(G20)から14カ国などが含まれる。さらに、イスラエルとイラン、イランとサウジアラビア、インドとパキスタンなど、歴史的に厳しく対立してきた国々もそろって参加しており、AIIBは国際政治の観点からも注目される。・・・・・・・・・