2015年

5月

19日

編集長インタビュー:オリックス・井上亮社長兼CEO 2015年5月19日号

 ◇優良資産を買う極意「皆が買う時は売り」


聞き手=金山隆一

(本誌編集長)


── 株価が2万円に達した。

■円安が原因でしょう。ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)がいいかどうかは疑問。米国が利上げすればさらに円安に進むという見方もあるが、共和党が不満を言う可能性もあり、簡単に利上げはできないかもしれない。このせめぎ合いは要注意。円高になる可能性もある。

── 日本株はバブルか。

■バブルとは思わないが、上がり方を見ると会社を見て投資するというよりマネーゲーム。当社の株も動いているが、デイトレーダーは業績を見て買っていない。

── 現在のような経済環境は過去にもあったか。

■為替相場を別にすれば、米国の経済指標はリーマン・ショック前の半年から1年前の状況に似ている。大きく違うのは原油安。当時はサブプライム商品が米国市場で吸収できず日本にも流れ、地銀などが買った。いまは例えばシェールガスのジャンク債などが日本に来ていない。世界を見渡しても低金利だからお金が米国に残るのでしょう。この部分は当時と違う。だから米金利が上がったらどうなるか。これは分からない。── 米国が利上げしなければバブルになるか。

■なる。そうなると(バブルに浮かれない)日本が優位に立つ。20年ゼロ金利でも海外にお金が流出せず、日本に収まっている。インフレなど起こるわけないと思い、贅沢しないで生活している。日本人はお金があっても使わない。消費や投資には良くないが一番安定する。結果、一番安全な通貨が円になる。ただ、その前に財政破綻するかもしれないが………