2015年

5月

26日

エコノミスト・リポート:センサー45兆個時代が到来する 2015年5月26日特大号

 ◇ロボット、IoT、AIが作る新市場

 

鷹羽毅

(富士経済大阪マーケティング本部)

 

 センサーの市場拡大が予測されている。その鍵となるのが、「ロボット」「Io T(モノのインターネット)」、そして「AI(人工知能)」という三つのテクノロジーで、その実現は情報変換装置であるセンサーなしでは成り立たない。

 

 ◇200兆円市場とも

 

 まず、自動・安全・快適で自分で判断する自律装置としてのロボットは、従来の範囲を超えて、家電や自動車、住宅までその利用対象が広がろうとしている。そして、機器・装置・設備などのあらゆるモノがつながることを意味する概念のIoTは、各業界で情報の利用価値を大きく変える可能性を秘めている。大量の情報を有効に処理・活用するためには、AIの開発が欠かせない。

 これらの三つのテクノロジーは、これからの生活・社会・産業に大きなインパクトを与えるが、これらの発展を後ろで支えるのがさまざまなセンサーだ。つまり、大量のセンサー消費市場が到来することを示唆している。

 そもそもセンサーは、何かを切り替えたり、開閉したりする単純なアナログスイッチから始まった。現在、光、電磁波、音波、磁気、熱、化学、生体など数多くのセンサーがあるが、今後は高性能な監視・検知・計測部品へと進化する。さらに、最先端のデジタルネットワークにおいて、センサーは「情報変換デバイス」へ進化するとみられる(図1)

 2013年10月にスタンフォード大学で開催された「第1回トリリオンセンサーサミット」が策定したロードマップによると、23年には年間1兆個のセンサーを使用する「トリリオンセンサー」市場が立ち上がり、さらに将来的には45兆個のセンサーが必要になるとしている。このサミットは14年12月に東京でも開催され、センサー市場への関心は各国で高まっている。………