2015年

6月

09日

地銀再編:メガバンク保有株が再編の「引き金」となる 2015年6月9日 特大号

地銀再編:メガバンク保有株が再編の「引き金」となる 2015年6月9日 特大号


 ◇メガバンク保有株が再編の「引き金」となる


花田真理

(金融ジャーナリスト)


 東京TYフィナンシャルグループ(FG)と新銀行東京が経営統合を検討していることが5月26日に分かった。東京TYFGは2014年10月に発足したばかりだ。 地銀再編が本格化する兆しをみせるなか、メガバンクが保有する地銀株の動向が「次なる再編」の焦点に浮上している。

 メガバンクは合併前の都市銀行時代、株式の持ち合いを軸に地銀と密接な関係を築いてきた。都市銀行には、地銀に対する資金運用のための金融商品の販売や、オーバーローンを防止するための協調融資などを実施できるメリットがあった。地銀にとっても安定株主対策になるほか、都銀による地元での店舗展開や貸し出し攻勢を防ぐための「不可侵条約」を結べることになる。

 みずほ銀行の前身の一つである旧日本興業銀行は、金融債を販売するチャネルとして地銀との強固なネットワークを構築していた。地銀の系列化を図っていたのは、他の母体行も同様である。旧富士銀行と旧第一勧業銀行が、地銀との親睦会として立ち上げたのが「八紘会」「ハロー会」であった。

 三菱東京UFJ銀行も、前身の旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行が多くの地銀と資本関係を築いてきたほか、「火曜会」「好日会」といった情報交換会をベースに、地銀との関係を強化してきた。三井住友銀行は、関西を中心として複数の地銀を傘下に抱え、現在も複数行の株を保有している。………