2015年

7月

07日

〔ひと&こと〕上場翌日「見送り」報道に肝を冷やしたヘリオス

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作る網膜細胞の製品化を目指すヘリオス(東京都港区)。6月16日に東証マザーズへ新規上場したが、翌17日、同社と共同研究する理化学研究所が、iPS移植2例目を見送るという『産経新聞』など複数の報道に振り回されることになった。というのも、見送り理由は「PS細胞に複数の遺伝子変異がみつかった」からだ。事業化が遅れるとの見通しから、ヘリオス株は17日に急落した。

 ただ、「2例目見送り」は、今年3月の日本再生医療学会総会ですでに発表された内容だった。それだけに業界では「今さらなぜ?」という反響が駆け巡った。

 さらに、見送るのはヘリオスが事業化を目指すドナー(他人)のiPS細胞を使った移植ではなく、事業化を目指さない患者自身から採取して作るiPS細胞である。......