2015年

7月

14日

今が買い!株・投信:テーマで選ぶこの銘柄「上値余地を探す」 2015年7月14日号

 ◇出遅れ金融株、成長戦略関連40銘柄


小川佳紀

(岡三証券日本株式戦略グループストラテジスト)


 日経平均株価は6月末、ITバブル時の2000年4月に付けた高値である2万833円を突破し、約15年ぶりの水準を回復した。日本株の上昇基調が続いている背景として、大きく3点が挙げられる。①国内企業の好調な業績、②企業の資金効率の改善、③欧米株と比較した相対的な優位性だ。

 とりわけ、③については、米国株が利上げ懸念、欧州株がギリシャ懸念をそれぞれ抱える一方で、日本株の固有のリスクは乏しく、世界の投資マネーが相対的に流れ込みやすい環境だ。そのため、日本株の中長期的な先高観は依然として強く、主力株、テーマ性のある中小型株ともに上値余地は大きいと考えている。


◇株価出遅れ関連


 主力株に注目するうえでは、東証株価指数(TOPIX)の動向に着目したい。日経平均株価は足元では約15年ぶりの高値水準まで上昇した一方、TOPIXは07年に付けた高値である1823ポイントを約1割下回る水準で推移している。東証1部全体の値動きを示すTOPIXが日経平均に対して出遅れ感が強いということは、東証1部市場を見渡せば出遅れ修正余地の大きい銘柄が多く残されていると判断できる。

 特にTOPIXの規模別株価指数を見ると、小型株指数が06年2月に付けた高値を上抜けた一方で、大型株指数は07年2月高値を下回っている。つまり、中長期的には大型株に相対的な見直し余地が大きく、資金流入の動きが見込まれる。実際に、個別株のベースでも、08年のリーマン・ショック前の高値を大きく下回る銘柄が多く散見される。

 その中で、ここ数年のリーマン・ショックや欧州債務問題など、金融危機の中で売り込まれた金融関連株に注目したい。とりわけ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)やみずほFGなどの銀行株については6月から適用された企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)を背景に、持ち合い株式の売却、それに伴う株主還元策の一段の拡充が期待される。金融関連株にはPBR(株価純資産倍率)が1倍を割り込む銘柄も多く、中長期的な視点で見直しの動きが進みそうだ。………