2015年

7月

14日

今が買い!株・投信:直販投信 コスト安く徐々に浸透 2015年7月14日号

 ◇運用会社は工夫をこらす


池田正史

(編集部)


 直販投信は、投資信託を運用する運用会社が個人投資家に対して直接、販売する投信を言う。直販投信は、銀行や証券会社といった既存の金融機関と資本関係を持たない運用会社である「独立系直販投信会社」によるものがほとんどだ。モーニングスターによると、5月末時点で8社が16本を運用し、純資産額は計5669億円(図)。アベノミクス相場が始まった12年11月末時点の2923億円に比べ約2倍に増加した。若い世代にもじわじわと顧客を広げている。モーニングスターの朝倉智也社長は「独立系直販投信の魅力の一つは独自性のある投資理念や運用哲学だ」と話す。

 独立系直販投信「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークスの藤野英人取締役は「当社の顧客の約7割は情報感度が比較的高い40代以下の資産形成層」と分析する。2008年10月の設定当初に69人、1億5000万円だった顧客数と純資産額が15年5月末時点にはそれぞれ約10万人、533億円に増えた。

 ひふみ投信は、「シャープ・レシオ」と呼ぶリスクとリターンの関係を測る指標を重視して組み入れ銘柄を選ぶとともに、現金と株式組み入れ比率を相場状況に合わせて機動的に変更するなど、資産を「守りながら増やす」運用を目指す。設定来の運用リターンは同期間の東証株価指数(TOPIX)の76%を大幅に上回る221%に達する。

 同じく独立系の鎌倉投信の「結い2101」は、新興市場銘柄や未上場企業も含め今後の日本にとって本当に必要とされる「いい会社」に投資する。コモンズ投信の「コモンズ30ファンド」は、「30年」の長期的な目線から、日本の優良企業「30社」に投資先を厳選している。………