2015年

7月

21日

【円高が来る】1ドル=102円も 過去3回の米利上げ局面は円高

イエレンFRB議長(Bloomberg)
イエレンFRB議長(Bloomberg)

 ◇金利差ではなく「上昇余地」がカギ

 

江守 哲(エモリキャピタルマネジメント代表取締役)

 

 将来のドル・円相場の動向を探るうえで参考になるのが、過去3回の利上げ局面である()。いずれも米国の利上げと日本の金融緩和にもかかわらず、ドル安・円高に進んだ。これは、現在の市場環境にも当てはまる。

 9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げが決まる可能性が高まっているが、遅くとも12月までに一度は利上げが実施されよう。利上げ時点を1ドル=120円と仮定した場合、筆者はその半年後には1ドル=105円、最大で102円まで円高が進む可能性があると見ている。

 

 1994年2月の利上げ時は、日本の貿易黒字に対する米国の円高圧力が強まった時期で、1ドル=80円割れまでドル安・円高が進んだ。米国では雇用増など景気回復を背景に、95年2月1日までに7回、3%の利上げが実施された。一方、日本では、円高進行や株価下落を背景に日銀による金融緩和が続いた。

 99年の利上げ局面では、97年のアジア通貨危機や98年のロシア危機の後、世界の金融市場が落ち着いた頃に実施された。米国の景気拡大を背景に99年6月に利上げ開始となり、2000年5月までに6回、1・75%の利上げが行われた。その当時、日本では日銀が99年2月にゼロ金利政策を導入。株価は堅調に推移し、日本の景気回復期待を背景に円高が進んだ。

 04年の米国の利上げ局面でもドル安・円高が進行した。

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