2015年

7月

21日

週刊エコノミスト 2015年7月21日特大号

定価:670円(税込み)

発売日:2015年7月13日

 ◇特集:円高が来る


 ◇中国、ギリシャ、米国利上げ

  危機連鎖でマネーのリスク回避


谷口 健

(編集部)


「ニューヨークのヘッジファンドが『セプテンバー(9月)リスク』を気にしている」──。

 国内外の市場に詳しいマーケット・アナリストの豊島逸夫氏は、最近の海外投資家の動向をこう語る。

「セプテンバーリスク」とは、中国株の下落、ギリシャ債務問題、米国の利上げという三つのリスクが、9月に向けて一気に共振することを指す。世界中の投資家をリスクオフ(回避)に転換させる危機の連鎖だ。


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ピックアップ

経営者:編集長インタビュー

 ◇工藤英之 新生銀行社長

 ◇他社と違う「ニッチ」な銀行


 新生銀行は、経営破綻した日本長期信用銀行を前身として、2000年に現在の行名に改称した。前任の当麻茂樹社長が今年3月に退任を発表、6月17日付で工藤英之氏が5代目社長に就いた。


── 新生銀行の特徴は。

工藤 似ているビジネスモデルの銀行がないのが当行です。グループ全体の従業員約5300人のうち、銀行本体は2000人ほどで、銀行業務をはじめとする多様な事業で収益を上げています。主な事業領域として、法人向けでは、企業が持つ事業を評価して融資する「プロジェクトファイナンス」や、不動産向けの融資に注力する一方、個人向けでは、投資信託の販売をはじめとする資産運用サービスや住宅ローン、「レイク」などのブランドを通じたコンシューマーファイナンス(消費者金融)を提供しています。


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ワシントンDC

 ◇白人優位の象徴「南軍旗」で波紋

 ◇南北戦争終結から150年


及川 正也 (毎日新聞北米総局長)


 奴隷制廃止を訴えるリンカーン米大統領が、南部連合軍に包囲されたサウスカロライナ州チャールストン沖のサムター要塞(ようさい)への食料補給に踏み切ったのは、1861年4月。この要塞は、南部7州による連合国が結成されても連邦軍への忠誠を誓い、大統領就任式で合衆国国旗「星条旗」が掲げられた、数少ない南部の軍施設だった。

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